イガの特徴と生態
成虫体長…約5o、開張9〜16o
体色…全体が淡灰褐色
前翅に3個の小さな暗灰色の斑紋を持つ
体形…静止時には翅をたたんで長三角形に見える
触角は糸状で細長く、灰褐色をしている
幼虫体長…7o
体色…頭部は光沢のある漆黒色で個眼は1つのみ
体形…細長い円筒形
卵の体長…長径0.5o、短径0.3oほど
体色…光沢のある淡黄色を帯びた白色を呈す
体形…長楕円形
幼虫は自ら吐糸した糸と繊維などの食べ物・加害物を材料にして円筒形の巣(ケース)を作ります。巣の大きさは成熟幼虫で約7o、巣の色は食べ物と同色になります。幼虫は孵化後すぐに餌を食べ始め、1〜2日経つと自ら吐いた糸を食べかすにからませ巣を作ります。幼虫は巣の中で生活し、移動する際も巣ごと動きます。
蛹は5oほどで細長く、光沢のある淡橙黄灰色をしています。
本種の生活史は年2〜3世代とされていますが、温度・栄養条件がよければ年5〜6世代送るとされています。成虫、幼虫ともに暗所を好み、野外では鳥の巣に生息することが知られています。
イガの分布と発生場所
日本全土に分布しています。衣類、毛織物など各種繊維製品に発生・加害します。よく食害するのは、羊毛や羽毛、アセテートで、綿や絹、ナイロンなどでは少ない傾向にあります。
イガのサイクル図
イガの分布図


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イガの被害
幼虫は衣類や毛織物、毛筆類、小動物標本、鰹節等を食害し、幼虫の糞や吐糸で汚染されることもあります。幼虫の巣材として切断するため、被害部は崩壊状態となります。被害は、25〜30℃での高温で多く、湿度は低いほど食害が増大する傾向にあります。
イガの駆除
駆除を行う場合は、エアゾール剤やくん煙・くん蒸処理を行うことも有効ですが、防止策として家庭用の昇華性防虫剤(パラジクロロベンゼンやナフタリン、樟脳など)を使用することもよいでしょう。防虫剤の使用量・方法については、防虫剤に書かれている使用方法を守ってください。異なる防虫剤を一緒に用いるなどした場合には、溶けて衣類にシミを残すことがあります。
また、イガの餌となる昆虫の死骸や繊維製品を除去・清掃し、生息しにくい環境作りをするとともに、衣類や食品等は密閉されたケースで保管することも必要です。
