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センチニクバエ

生態と特徴

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成虫体長…8~14㎜
  体色…灰色
幼虫体長…~17㎜
  体色…色彩の薄い棘が密生している

 成虫は全体的に青藍色で、薄く白灰色粉で覆われており、腹背は褐色で灰色の市松模様を呈しています。 厨芥臭や魚・肉類の臭いにひかれて集まります。成虫は越冬するので、冬でも日溜りに出てきます。都市部や平地では、夏季には姿が見られなくなりますが、逆に高山や北海道では夏に多く見られます。

分布と発生場所

 日本全土で最もよく見られますが、北海道の冷涼な地域では少ないです。
 本種は夏期に多く発生し、人家の周辺に多く、くみ取り式便所、動物死体、集積されたゴミ、イヌの糞などによく集まります。また、幼虫は便池、動物死体、厨芥、鶏糞などから発生します。本種のセンチニクバエのセンチは便所という意味があります。
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被害

 全国で一般的に生息しているため、家屋内にも侵入して食物などに産仔することがあります。これを誤って食することで腹痛などの消化器ハエ症の原因となります。病院などでは患者の傷口に産仔したりしてハエ症の原因となることもあります。この他、幼虫が耳内などに寄生して病害を与えることも多数報告されています。特にニクバエは卵胎生なので、微小な幼虫に気付かず、腹痛、嘔吐、下痢、その他の症状が現れて発見されるケースが多く、特に小児は注意することが必要です。






駆除・防除方法

 成虫を屋内への侵入を防止するために扉の管理を強化することや防虫網をつけるなどの対策が重要です。また、発生場所のくみ取り便所の便池が主要な発生源となりますので業者に委託して殺虫剤を散布するのも良いでしょう。

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