シロアリ類
シロアリ類は、普段私たちが目にしている地上を歩いている「アリ」とは違い、ゴキブリに近い昆虫で、木を主食としています。社会性があり、女王・王・副女王・副王・職蟻、兵蟻の階級を持ち、集団生活を営んでいます。
日本には22種ほどが定着していますが、建物を加害するものとしては、ヤマトシロアリ、イエシロアリ、ダイコクシロアリ、アメリカカンザイシロアリの4種類です。
シロアリ類は木材、農作物、ケーブル、紙類、繊維類、プラスチック・ゴム、さらには一部の金属(鉛管、鉛板、薄板など)を加害しますが、最も多いのは建築物に対する被害です。木造建築だけでなく、コンクリートでできた建物に対しても、コンクリートの割れ目や表面に蟻道を作って建物内部に侵入し、加害します。信号・通信・電力用ケーブルへの被害も深刻で、電気設備にも侵入し、電車を止めるなどの事故が発生したことがあります。また、シロアリは特定の時期になると群飛を行い、光によく集まることから不快感を与えます。