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アライグマ

生態と特徴

 アライグマ

体長…成獣:頭胴長41~60㎝、尾長20~41㎝

体色…灰白色や黒色。眉間に黒い筋、目から頬にかけ黒いマスク状
   尾は黒いリング状の縞模様。耳の縁、ヒゲは白色


 夜行性ですが、場合によって昼間にも活動します。
 通常は雄雌ともに単独生活をしますが、繁殖期はペアとなります。交尾は1~3月に行い、4~6月頃に出産します。年1回の繁殖で、平均3~4頭を産みます。寿命は野生で5年、長くて13~16年、飼育下では22年と記録されています。冬季は冬眠はしませんが、活動は低下します。
 食性は雑食性で、果実や木の実、野菜、穀類、小型の哺乳類、鳥類、昆虫等幅広く食します。
 学習能力が高く、手先が器用です。成獣になると力が強くなり、凶暴性が増します。

 

分布と生息場所

 原産地はカナダ南部~中米で、日本では動物園や個人で飼育していた個体が逃げ出したことから、各地で定着し始めました。現在は全都道府県で生息が確認されています。
 生息環境は、都市部から森林・湿地帯、里山など広く、主に水辺に近い場所に生息する傾向にあります。ねぐらは樹洞や岩穴の他、人家や倉庫、寺社仏閣の天井裏などが挙げられます。1個体が複数のねぐらを持っています。

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被害

 アライグマは特定外来生物、緊急対策外来種に指定されています。
 被害としては、①農林水産業への被害、②生活環境への被害、③感染症の媒介が挙げられます。
 農林水産業への被害として、野菜や果樹などへの被害はもちろん、ニワトリを捕食する、養魚場での魚の捕食なども報告されています。生活環境への被害は、家屋の屋根裏をねぐらとすることから、糞尿や鳴き声による被害があります。また、寺社仏閣にも潜み、文化財の破損も問題となっています。感染症については、原産国では狂犬病やアライグマ回虫などの感染症の媒介が知られています。これらは現在日本では報告はありませんが、日本ではヒトの皮膚病の原因となるアライグマ糞線虫が発見されています。この他にも、在来生物への影響も懸念されています。

駆除

 アライグマは外来生物法により、飼養や運搬といった行為は禁止されています。駆除に関しては、外来生物法の他、鳥獣保護管理法で許可も必要となりますので、自治体または専門業者にご相談ください。
 農作物への被害を防ぐ方法としては、ハクビシン同様、電気柵の設置や囲いの設置が有効と考えられます。
 人家での対策についても、追い出し(煙等で)、糞尿の清掃、侵入口を塞ぐといった処置が必要となりますが、凶暴性の面からも難しい面がありますので、専門業者に相談されることをお勧めします。



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