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ハクビシン

生態と特徴

 ハクビシン

体長…成獣:頭胴長60~65㎝、尾長40㎝ほど

体色…灰褐色で、脚は黒色。頭の額から鼻先にかけて白い筋があり、
   目の下や耳の前も白色斑
   

 夜行性で、平地から山地に生息します。特に里山的な環境を好み、洞窟や樹洞、人家の屋根裏などをねぐらとしています。木登りが得意で、バランス感覚も優れていることから、人家の柱や壁も容易に上り、屋根裏に侵入します。食性は雑食性で、果実や野菜、小動物、昆虫等を食しますが、特に果物を好んで食べます。
1年に1回、2~3頭を産みます。出産時期は個体差がありますが、夏から秋にかけて多い傾向にあります。寿命は飼育個体で24年ほどですが、野生個体ではそれより短いとされています。

分布と生息場所

 環境省の平成30年の調査結果では、北海道、山口県、九州、沖縄を除く都府県で生息が確認されていると報告されています。しかし、過去または別の報告では北海道や山口県、九州の一部での生息情報も挙げられています。
 人家の天井裏や床下、岩穴、樹洞などを棲み家としています。

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被害

 本種による被害としては、まず、果物や野菜など農作物に対する被害が多くなっています。そして、近年では人家の天井裏や倉庫に棲みつくといった被害報告が多くなっています。人家に棲みつくと、騒音や糞尿による悪臭、シミ、家屋の破損といった被害を及ぼします。また、糞尿には多くの菌が含まれており、溜まった排泄物で菌が増殖し、感染症が伝染する恐れがあります。


駆除

 各地で問題となっていますが、アライグマと違い特定外来生物には指定されていません。ハクビシンは見つけたらすぐに駆除できるというわけではなく、鳥獣保護管理法の対象となっているため、自治体への申請が必要になります。
 人家に棲みついている個体を自身で防除する場合、追い出しや侵入口を塞ぐ、糞尿の掃除などの処置が必要になりますが、処置が難しい面があり、また、高所での作業の場合は危険も伴いますので、専門業者に相談されることをお勧めします。
 農作物への対策としては、電気柵や防風ネットの設置などがありますが、詳しくは国や自治体のホームページ等でも対策が載っていますので参考にしてみてください。



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