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フタモンアシナガバチ

生態と特徴

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体長…女王14-18㎜
   働き蜂14~16㎜
   雄15~16㎜
体色…黒色で、黄色の斑紋を有する。
   腹部第2節背板には1対の黄色い円形の斑紋、前伸腹節には
   黄色の2縦線を有する。

 本種は市街地でもよく見られるハチです。
 巣は長円形で、横向きか下向きに作られます。標高の高い山地では、ほとんどが横向きに作られます。総育房数は200~1100房。繭の色は灰白色~白色を呈しています。成虫は花の蜜やアブラムシの甘露を摂取し、エネルギー源とします。幼虫は、成虫がチョウ類の幼虫やバッタ類の成虫・幼虫を狩り、それを肉ダンゴとして与えられたものを食べます。
 越冬から覚めた女王蜂は、働き蜂が羽化する6月頃まで巣作りを行います。以降は働き蜂が労働を行い巣を拡大し、晩夏には新女王蜂と雄蜂が生まれます。そして新女王蜂と雄蜂は巣を離れ、交尾を行います。雄はそのまま死に、新女王蜂は越冬に入ります。晩秋に庭先などで多数飛び回っていることがありますが、これは全て雄なので刺されることはありません。

分布と発生場所

 北海道の一部(渡島半島、奥尻島)、本州、四国、九州に分布します。
 営巣場所は、開けた明るい場所で、家屋の軒下や生垣、庭木、戸袋などに作ります。
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被害

 攻撃性はあまり強くないですが、巣に近づいたり、巣を刺激すると刺しにきます。
被害としては、春から夏頃は草刈りや庭木の剪定、巣付近で動き回るなどによって巣を刺激し、働き蜂に刺される場合が多くなっています。晩秋は新女王蜂が越冬場所を求めて干してある洗濯物に潜り込み、その衣類を取り込む際や着る際に刺されるといった被害があります。
 刺傷による腫れや痛み、痒みは大型のキアシナガバチより弱いですが、度々刺されるとアナフィラキシーショックにより死亡することがあります。

駆除・防除方法

 アシナガバチ類の攻撃性はスズメバチより弱いですが、巣を除去する場合は、活動が収まった夜間に行ってください。防護服または、厚手の服・ゴム手袋等を着用し、肌を露出しないようにしてください。そしてエアゾール剤が届く位置まで近づき、風上から十分に噴射してください。ハチが死んだことを確認したら巣を除去してください。この時、ハチの死骸に素手で触れないように注意してください。
 しかし、巣の駆除は危険ですので、専門業者に依頼することをお勧めします。

    
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