HOME > 害虫情報 > 鳥害 > ハシブトガラス

ハシブトガラス

生態と特徴

 ハシブトガラス

体長…全長:約56㎝
   翼開長:約105㎝

体色…成鳥:光沢のある黒色
   雛 :赤裸
   卵 :くすんだ緑色に褐色の斑点を呈す
   

 見た目がハシボソガラスに似ていますが、本種は嘴が太く、上嘴が曲がっていることや、額が出っぱていることで区別できる。また、鳴き声は「カアーカアー」と澄んでおり、ハシボソガラスは「ガアーガアー」と濁っていることも違いとしてあります。
 食性は雑食性で、樹木の種子や農作物などの植物質が割合として多いですが、農村部に多いハシボソガラスに比べ、より動物質を好む傾向にあり、昆虫や魚、動物の死体、人間の出した生ゴミ等を食します。また、貯食習性があり、樹木や人工物の隙間(雨樋、室外機、電柱の変圧器等)に食べ物を隠します。
 巣(卵を産み、雛を育てる場所)が作られる場所としては葉が茂った大きな樹木が好まれますが、電柱や鉄塔、貯水タンクの下などの人工物にも作られます。ねぐら(夜を過ごす場所)は、森林や都会では神社や公園などの大型の緑地が利用され、集団で過ごします。

分布と生息場所

 日本では、小笠原諸島を除く全国に分布しています。
 本来は森林性で、林縁にいることが多いですが、都会においても公園や神社など森林と似たような場所を利用し生息しています。

hashibutogarasu_cycle.jpg

被害

 ハシブトガラスによる被害としては、特に都市部で多く、ゴミを散らかす、人を攻撃するといった被害が挙げられます。ゴミを散らかすというのは、人間が出したゴミを、餌を求めにカラスがやってきて荒らしてしまうということです。人への直接的な攻撃は、主に繁殖期に雛を守るための行動で、巣に近づいてきた人間を威嚇・攻撃してきます。

駆除

 被害の状況によって対応は変わります。ゴミを荒らすという場合には、ゴミ集積場の管理方法を見直す必要があります。ゴミをカゴやケージに入れることで被害は減らせます。場所の問題等でネットしか使えないという場合には、使用するネットは目の細かいものを用い、被せたネットの端に重しを載せるなどして、カラスが入り込める隙間をつくらないことが大事です。また、ネットにほつれが生じた場合も、その穴から嘴を刺し込んで荒らしますので、ほつれは直すようにしてください。
 生息数が増えて困っているといった場合には、捕獲するという方法もありますが、鳥獣保護管理法により都道府県知事(または委譲された市町村)の許可が必要となり、むやみに捕獲することはできません。巣を撤去する場合にも、卵や雛がいる巣の撤去は許可が必要となります。
 人への直接的な攻撃は、ほとんどが繁殖期に雛を守るための行動ですので、こちらからむやみに手を出したり、じっと見ることはやめましょう。威嚇されたら近づかないことが大事です。


鳥害top

お問い合わせ

お問い合わせは、以下メールフォームまたはお電話からお寄せください。

お電話でのお問い合わせはこちら

0120-915-253

WEBからのお問い合わせはこちら

お問い合わせフォーム