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ヒメマルカツオブシムシ

生態と特徴

 

成虫体長…約2.5㎜
  体色…地肌が黒、その上に白・黄・褐色の鱗片状の毛
  体形…短楕円形
幼虫体長…約4.5㎜
  体色…産卵直後は乳白色、成熟すると灰褐色。
     全体は短毛に覆われている。
  体形…細いだるま形
蛹体長…3~4㎜
 体色…淡黄色
 体形…純紡錘形

 幼虫は暗いところに生息し、乾燥動物質(鰹節、干し魚、こん虫・小動物の死骸など)、乾燥植物質(玄米・小麦など)の穀物類を食します。幼虫は色素を吸収できないために加害した食物と同様の糞をします。また、野外では野鳥の巣、蜂の巣などで生育していると言われています。 成虫は植物質(花粉や花の蜜)を好み、羽化後2週間程度経過すると野外に飛び出し、白・淡黄・淡桃色などの花に飛来する習性を持っています。また、赤色や黒色の花には飛来しません。


分布と発生場所

 全国に分布しています。貯蔵食品、製粉、飼料工場に多く見られ、室内では人目に触れにくい場所、タンス、戸棚、机、台などの下、隙間を好んで生息しています。 himemarukatsuobushimushi_cycle.jpg

被害

 一般家屋ではタンス中の衣類・絨毯や毛皮、ブラシ・毛筆などに虫くいなどの被害を与えます。また、工場では、鰹節・乾魚、生糸・蚕繭、小動物標本などのを食害することから、製品への異物混入の恐れがあります。

駆除・防除方法

 工場内での発生は、清掃によってエサとなる製品のカスなどを除去することが必要です。生息する場所が発見しにくい場合は、成虫が光によく誘引されますので、捕虫器を使って捕獲し、調査することも有効です。
 一般家屋では、衣類などの長期保管の際は防虫剤を入れることをお勧めします。また、洗濯物や布団、時には歩いている人などにも飛来しますので、付着していないか確認することが予防につながります。

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