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シナハマダラカ

生態と特徴

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成虫体長…4~5㎜
  体色…茶褐色

 止まって休むときには、雄雌とも全身を壁面からほぼ垂直に尾端を上に向けた姿勢をとる特徴があります。また、羽の前縁に黒いすじがあり、このすじに切れ目が二つしかなく、毛むくじゃらの口器を持っています。幼虫は呼吸管を欠くため、水面に平行に浮いています。

 

分布と発生場所

 日本全国に見られ、農村部の水田地帯ではポピュラーな種です。
 現在の日本では発生数からみて水田が最大の発生源とされております。成虫は茂みの多い場所に休息し、春早くに出現します。また、水田以外にも排水溝・湿原・池沼・地表水溜りに多く、河床岩溜・河のよどみ・水槽などからも発生します。
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被害

 ウシ・ウマからの吸血を好みますが、ヒトからも吸血します。ヒト吸血嗜好の程度は、地域の家畜の数や住民の生活環境により異なります。
 古くからの日本のマラリアを媒介していた蚊とされていますが、三日熱マラリアや、日本脳炎も実験的に媒介可能で、セタリアおよびバンクロフト糸状虫幼虫の発育に低度の適応性があるとされています。

駆除・防除方法

 側溝等に落ち葉や土砂が溜まり、水の滞留から発生することがあるため、水の滞らないよう清掃管理を行なってください。また、小型容器からも発生しますので、周辺に置かれた鉢植えや空き缶等に水が溜まらないような設置、撤去をすることで発生を予防することができます。成虫は昼間、雑草等の茂みなどにも潜むため、潜伏場所をなくす除草作業も有効と思われます。
 屋外からの侵入を防止するために出入口や窓には網戸やカーテンを取り付けることも重要です。

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