ダイコクシロアリ
生態と特徴

体長…女王アリ:10㎜
羽アリ:5~6㎜
兵アリ:4~5㎜
働きアリ:5~7㎜
体色…羽アリ:黄褐色(羽の色は無色と半透明)
兵アリ:頭部は黒色、頭部以外にはほぼ乳白色
働きアリ:乳白色
湿気は嫌いですが、乾燥にきわめて強く、水がなくても生活ができるので、乾燥状態の木材でも分散して生息が可能な種です。
コロニーは小さく特別に加工した巣や蟻道を造ることはありませんが、加害習性はアメリカカンザイシロアリによく似ていて、乾材に穿孔して小集団でくらし、孔道の口から砂粒状の糞を出します。 群飛時期は、5~8月の夕方から夜の間で少しずつ何回にも分かれて群飛します。羽アリは、走光性で光に集まる習性があり電灯によく集まってきます。
分布と発生場所
ダイコクシロアリは現在のところ沖縄県に集中しており、奄美大島以南,東京都小笠原諸島にも生息しています。本州にはまだ侵入していませんが、冬に暖房する地域ではさらに北方でも生息が可能です。
被害
家庭内では、ピアノ、木製ステレオ、古家具等を食害し、建築物では文化財や乾材を食害します。文化財害虫として知られています。