ヤマトシロアリ
生態と特徴

体長…女王アリ:11~15㎜
羽アリ:4.5~7.5㎜
兵アリ・働きアリ:3~6㎜
体色…羽アリ:暗褐色か黒褐色で前胸背板部のみ黄色
兵アリ:頭部は淡褐色で先端に向かって濃色で他は乳白色
働きアリ:乳白色で頭部は黄白、大顎内側は黒褐色
女王・王(生殖虫)は一つの巣に一頭ずつおり、生殖活動に専念します。副女王・副王(副生殖虫)は数頭ずつおり、女王か王が死んだ時に代わりを勤めます。
働きアリは90~95%を占め、巣の蟻道を作ったり、修理・清掃のほか、卵や幼虫の育児、餌の採取・運搬、巣の構築や掃除などあらゆる任務を行います。兵アリは3%ほどで、外敵と戦ったり偵察や仲間の護衛をします。
関東地域では4~5月頃の雨上がりの晴れた日の昼間に群飛することが多く、飛び出した羽アリは地面に落ちるとすぐに自ら羽を切り落とします。メスが誘引物質を出し、オスが寄ってきたところでつがいになり新しい巣を作ります。巣は加害箇所と兼ねていて、特別に加工した巣はつくりません。
分布と発生場所
家屋の土台、柱、浴室、洗面所、洗濯桶、台所、便所などの建物下部に被害が集中し、地上1m以上には及ばないのが普通です。北海道、本州、四国、九州、沖縄の高山や酷寒地を除いた日本全土と韓国、中国に広く分布しています。