イエシロアリ
生態と特徴

体長…女王アリ:28~30㎜
羽アリ:7.4~9.7㎜
兵アリ:3.8~6.5㎜
働きアリ:3.5~5.2㎜
体色…羽アリ:頭部は暗褐色で他は黄褐色
兵アリ:頭部は淡褐色で、他は乳白色
働きアリ:乳白色
本種は、ヤマトシロアリと違い、建物や地中に加工した大きな塊状の巣をつくります。寒さに非常に弱いため、暖かい地域にしか生息していません。羽アリの群飛時期は、6~7月の夕方から夜に行われています。光源に集まる習性(走行性)のため、灯火に多数の羽アリが集まる光景を目にすることがあります。また、水分を運ぶ能力が優れているため、乾燥した木材を湿らせて害を与えながら営巣することもできます。
分布と発生場所
湿潤な木材を好み、建物土台部分などに大きな被害をおよぼしますが、国内での生息は、北限で千葉県の房総半島あたりで、四国、九州、沖縄と、グアム、ハワイ、ブラジルなどのあたたかい所に分布しています。