チャバネゴキブリ
生態と特徴

成虫体長…10~15㎜
体色…つやのある黄褐色、胸部:2本太く黒い帯
幼虫体色…体の縁と中央は黄白色で他所は黒色
卵鞘体長…7~8㎜
体色…橙黄褐色
寒さに弱く、20℃以下では活動できませんが、暖房設備のある暖かい場所では1年中、卵・幼虫・成虫が見られます。特に、残渣のある箇所では飛躍的に増加します。
卵の期間は20日位ですが、1つの卵鞘から平均40匹が生まれます。生育期間は夏ならば2~3ヶ月で、幼虫は5~6回脱皮して成虫となります。成虫の寿命は3~5か月に及びます。オスに比べメスの横幅が太いのが特徴です。森林性のモリチャバネゴキブリと違い、自由に飛翔することは出来ません。
分布と発生場所
世界的にもっとも種類が多く、屋内に分布する代表的なゴキブリです。建造物に棲息し、特に、飲食店舗・食品売り場・ホテル・病院等に多く、新幹線・船舶等でも見られます。厨房内など20℃以上の温度の高い箇所であれば日本全土1年中見られますが、南西諸島などの亜熱帯域ではかえって少ないです。