クロゴキブリ
生態と特徴

成虫体長…30~38㎜
体色…黒光沢のある黒褐色
幼虫体色…若齢期:黒色、腹部:白い横帯
卵鞘体長…12~13㎜
体色…暗褐色
幼虫の若齢期は黒色で腹部に白色の帯がありますが、成長するにつれて消失し、赤褐色の体色に黒色紋をもつように変化します。羽は雄雌ともに尾端をわずかに超えます。
成虫は羽化後数日で交尾を初め、10日後には産卵を開始します。一回に20~26個の卵を産み1~2ヶ月で孵化し、幼虫は8~10回の脱皮を繰り返した後約1年かかって成虫となります。
分布と発生場所
アメリカ南部、中国などに分布し、日本へは中国南部から移住した種と考えられています。寒さに比較的強いですが、最近では地球温暖化や空調施設の影響で生息圏が広まり、北海道でも確認され始め、日本全土に生息しています。一般住宅の屋内では、流し台や便所の浄化槽等のような暗く湿った箇所に営巣しています。屋外では、ゴミ置き場近くのコンクリートの割れ目、家の床下、公園等の樹木の隙間、マンホール内のフタの裏、排水溝等に多く生息しています。常温の暖かい場所なら1年中見られます。