会社を取り囲んだ毛虫~タケノホソクロバ~

とりあえず殺虫スプレーを持ち外に行くと、オレンジ色した毛虫を発見。
壁が白いのでオレンジ色がよく目立ちます。
「ここも、あそこも」と見ると、地面から壁の上の方まで点在しているではありませんか。


オレンジ色した体に黒色の瘤が並んでおり、そこから毛が生えています。
タケノホソクロバの幼虫はタケやササの葉を食します。幼虫の毛には毒針毛があり、触れると激しい痛みが生じ、かぶれ、痒みは2~3週間続くそうです。

ちなみにタケノホソクロバの成虫はこのように黒い色をしています。一見、蛾には思えないかもしれません。

1匹ずつ殺虫剤をかけながら進み、気付いたら建物の四方の壁すべてで歩行が見られました。
建物裏が空き地となっているので、そこで発生したものが来たのかなと思います。
翌日には幼虫の姿はまったく見なくなり、ひと安心。
なぜ突然会社に現れたのかはわかりませんが(空き地に入れないので)、タケノホソクロバの生態からみて、餌を求めて移動してきたか、越冬のために移動してきたのではないかと考えられます。
このように、お客様からも「大量の毛虫が壁を歩きまわっている」、「家の中に入ってきたので何とかして欲しい」との依頼を受けることが度々あります。
なぜその毛虫が突然現れたのか、どこから来たのか・・・。
毛虫は、種類によって付く植物が違いますので、まずはしっかりと虫の種類を調べることが大事です。
そして生態を理解し、駆除、対策をしていく必要があります。
皆様の身の回りでも毛虫でお困りのことがございましたら、いつでもご相談ください。
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