やっぱり発生しちゃった~クロバネキノコバエ編~

トマト栽培は今回で3年目。
1年目はアブラムシの被害に遭い、牛乳スプレーで対抗するも、アブラムシの力強し…。
2年目、アブラムシ対策でテントウムシの幼虫を放し、見事天敵農薬成功!しかし、アザミウマが襲来し、実がボロボロに…。
虫たちとの戦いを繰り広げてきました。
そして今年。植え付け。本来は連作(前年に同じ作物を植えた土で、今年も同じ作物を植えること)は好ましくないのですが、場所もないことから、肥料を加え同じ土を使って育てることにしました。この時点で不安ですが。
植え付けから2週間ほどして葉に白いものが…。うどんこ病です。
とりあえず白くなった葉を取り除いたりして、トマトの実は何とか育っています。だが、そろそろ薬剤の出番かも。

葉にできた白いものが「うどんこ病」
そうこうして、梅雨入りして間もない頃、今度は株元で何かがいっぱい飛んでる!
コバエ?!クロバネキノコバエだ!!
クロバネキノコバエの防除
クロバネキノコバエの防除法については、コラム「サッカーW杯2018で選手を苦しめた虫」で紹介したユスリカの防除方法と同様で、①発生させない、②捕殺する、③侵入させない、となります。①発生させない
クロバネキノコバエは前述したように、主に土壌から発生します。発生させないために、刈り取った雑草は放置しない、植木鉢などを屋内に持ち込まないなどの環境作りが大切です。側溝でも発生することがありますので、その場合は清掃をしてください。植木鉢の土で発生している場合は、一度土を落とし、別の鉢に植え替えるのも方法の一つです。温室ハウス内や圃場など発生源が特定できた場合は、土壌処理剤を使用して殺虫が可能です。しかし、工場等の敷地が広大な場合は発生源を特定することが困難ですので、②③の対策をとってください。

刈り取った雑草

植木鉢
②捕殺する
クロバネキノコバエも光によく誘引されるため、ライトトラップを用いて捕獲します。一般家庭で下のようなライトトラップを設置することはあまりないので、植木鉢などであれば市販の「ハエ取り棒」を株元に差しておくのもよいでしょう。

ライトトラップ(粘着テープタイプ)
③入れない
建屋内に入れないための方法は、ユスリカ対策と同じく3つです。(1)網戸などの隙間処理、戸締りの徹底
窓や扉は開放せず、網戸を設置する。網戸は防虫を謳った商品が市販されているので、それを用いるのもよいでしょう。
工場などは出入口に防虫カーテンを設置する方法もあります。
(2)照明の防虫化
主に工場向けですが、蛍光灯や水銀灯を低誘虫ランプ(虫の好む波長をカットしたもの)に変える。
また、窓に紫外線をカットするフィルムを貼る方法もあります。
(3)薬剤の使用
クロバネキノコバエが止まりそうな外壁や窓に薬剤を塗布する。

薬剤塗布処理(イメージ)
これらの薬剤処理や資機材販売・設置は当社で施工可能ですので、お困りでしたらお気軽にご相談ください。
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