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チビクロバネキノコバエ

生態と特徴

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成虫体長…約1.8㎜、翅の長さ1.6㎜
  体色…黒色。翅はわずかに曇る
幼虫体長…約4㎜
  体色…全体が白色で、頭部は黒色
蛹体色…淡褐色
卵体色…黄色で、時間が経つと白くなる

 小形で黒っぽい色をしています。雌は主に地表付近を徘徊しますが、雄は盛んに飛び回る習性があります。また、雌は寿命が短く産卵後間もなく死亡しますが、雄は雌より4~10日位長生きします。発育は温度の上昇によって促進されることから20~25℃のハウス内では月2回発生します。
 また、クロバネキノコバエ類は光に誘引されやすい習性があるので、室内への侵入も多く見られます。

分布と発生場所

 成虫は腐食質のある湿潤な場所で見られ、腐敗植物のくぼみや基質の表面に卵を生みつけます。温室やビニールハウスで栽培されているカーネーションなどの花卉類や、キュウリ、ナス、メロンなどの野菜類、一般家庭では鉢植えなどから発生します。また、豚糞や鶏糞などの堆肥は成虫をよく誘引するとされています。 chibikurobanekinokobae_cycle.jpg

被害

 鉢植え花卉類やハウス栽培のカーネーション、テッポウユリ、キュウリ、ナス、カボチャなどの種子や根を食害し、植物体が枯死します。また、土の中の腐った植物や動物質のものを食べることから、建屋周辺に緑地が多い場合は、発生したものが室内へ侵入することもあります。




駆除・防除方法

 鉢植え花卉類や堆肥が大量に施されている温室内、不浄なキノコ栽培室内で発生しやすいため、繁殖場所を与えないように肥料の施用や環境管理に注意して下さい。
 建屋周辺に緑地の多い場合、建物内侵入の危険性が高まりますので、扉の開閉管理や防虫ネットの設置など隙間処理を行ってください。また、不朽した木材、残渣、植木鉢などが室内にある場合は発生源になるため、撤去をするなどの環境に気を配ることも必要です。

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