ハヤトビバエ(フンコバエ)
生態と特徴

成虫体長…1~3㎜
体色…黒色~黒褐色
幼虫体色…乳白色
蛹体色…褐色
成虫の後足のふ節は、第1節が幅広く短いのが特徴です。成虫は、飛翔力が弱く、発生源付近に多く生息します。光によく誘引されます。
分布と発生場所
日本全国に分布しています。通常、林床の落ち葉中や湿地帯などに見られ、家畜の糞や死体、腐敗した植物、浄化槽のスカムなど腐敗の進んだものから発生します。屋内においては、食品屑、ネズミの糞、地下排水施設の漏水箇所などから大量発生した事例があります。
被害
食品工場、飲食店内で発生することがあるため、製品に付着し、異物混入として食品衛生上問題となることがあります。一般家庭においても家屋付近の発生源から発生し、風に飛ばされるなどして、建物内へ侵入し、不快の原因となります。駆除・防除方法
発生源が分かっている場合は、原因を取り除き、清掃を行ってください。成虫には市販のハエ駆除用スプレーなどを噴きかけます。予防策としては、建物周辺にある発生源を除去します。屋内においては、日常的な点検・清掃管理が重要です。
また、食品工場、飲食店においては窓の金網の目を細かくする、人や物品の出入口に捕虫器を設置するなどの、侵入防止対策が必要です。浄化槽などから発生がある場合は、専門業者に連絡し、清掃・薬剤処理を実施して下さい。