タマバエ
生態と特徴

成虫体長…1.5~3.5㎜(5㎜以下)
体色…淡黄色
幼虫体色…円柱状 白、黄ないし赤色を呈します。
小型で繊細な感じのハエの一種で、頭部は小さく、触角は細長く数珠状です。
成虫は光に誘引されやすいですが、成虫を野外で見かけるよりも、幼虫が色々な植物の葉や茎などに作る虫こぶ(虫えい、gall)を見て、種類を知ることの方が多いようです。一部の幼虫は、通常、朽木や腐植の中で生息するものもあり、幼虫の状態で生殖活動を行なう特殊なものも存在します。
分布と発生場所
日本全国に分布します。植物の葉、茎、花、実などに虫こぶをつくる種が多く、その他、食腐性(キノコ)、捕食性(カイガラムシ、アブラムシ、ダニなど)にも寄生します。植物による発生は、植物の成長サイクルに合せて発生するため、年1回しか開葉や開花しない植物を寄生とする種では年1世代の発生となり、年に何度も開葉や開花をする種では、複数世代を経過することができます。
