ハナアブ
生態と特徴

成虫体長…14~15㎜
体色…頭・胸は黒褐色、腹部は黄赤色、腹部末端は黒色
幼虫体長…20㎜
体色…黄褐色
アブという名前がついていますが分類上はイエバエ類に近く、吸血行動はしません。
成虫は体に縞模様があり、一見ミツバチに似ています。翅は2枚で、透明・褐色斑を持ちます。花に集まり、花蜜を吸うものや、花粉や樹液、腐食有機物の汁を食すものもいます。
幼虫は水生で尾端に長い呼吸管をもつのでオオナガウジと呼ばれています。排水溝や便池など汚水中に住み、腐食質を食べて育ちます。
分布と発生場所
世界共通種で、日本全国に分布します。幼虫のオオナガウジは排水口や便池など汚水中に発生し、成虫は花に集まります。
被害
成虫が花に集まって蜜を吸っている姿をミツバチと間違えられることがありますが、ヒトを刺すことはありません。また幼虫のオオナガウジが不快がられますが、成虫は花を訪れて花粉の媒介を行う有益なハエです。ただし食品を扱う場所への侵入は、衛生面で問題があるため注意が必要です。