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アタマジラミ

生態と特徴

 atamajirami_photo.jpg

成虫体長…2~4㎜
卵体長…約0.8㎜

 卵も成虫も肉眼で確認することができます。
 幼虫・成虫ともにヒトや哺乳類に寄生して吸血をし、絶えず吸血していなければ生存できません。種特異性が強く、イヌやネコにつくシラミがヒトにつくことはありません。
 アタマジラミの成虫の体は平たく、はねはありません。口器は、吸血時以外は頭の中に引き込まれます。卵は楕円形をしており、白色から乳白色で、真珠のような光沢感があります。頭髪の根元に近いところに癒着されており、産卵直後は透明ですが、成長が進むにつれて黄色から孵化直前には褐色になります。成虫は1日に2回ほど血を吸います(自然状態の寄生では4回またはそれ以上と考えられています)。

分布と発生場所

 ヒトに寄生するシラミはヒトジラミとケジラミの2種があります。アタマジラミは、ヒトジラミの一種で、髪の毛に寄生します。後頭部および、側頭部に多く、特に耳の後ろから首にかけて多く見つかります。 atamajirami_cycle.jpg

被害

 ヒトに寄生し、吸血、激しいかゆみを与えます。
 シラミ症は、接触が原因で感染をするため、清潔にしていても接触の機会があれば移ることがあります。帽子、櫛、ヘアブラシ、タオル、寝具、スカーフ、オーバー、セーターなど身体に直接触れるものの共同使用などにより、集団生活の中で起こりやすくなります。

駆除・防除方法

 発生が確認された場合は、早期に駆除を行う必要があります。
 駆除には、洗髪、衣類の洗濯などの生活の改善が基本です。少なくとも、2日に1回は髪を洗い、洗髪後は目の細かいすき櫛で髪をすきます。ドライヤーも有効です。また、枕カバーやシーツ、布団カバー、衣服は一度洗濯し、天日干しの後、アイロンをかけます。
 そのほか、フェノトリンを成分としたシャンプーが市販されていますので、使用の前に皮膚科医に相談し、指示をあおいで下さい。

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