チリダニ
生態と特徴

成虫体長…0.2~0.4㎜
体色…体は乳白色、口器と脚は薄褐色
体長0.2~0.4㎜と非常に小さいため、肉眼では確認することができません。ハサミ型の口器を持っており、動物のフケ・アカおよびカビなどを食べます。メスは1日に1~3個、生涯で約80個ほどの卵を産卵します。
分布と発生場所
人間環境との関連性が非常に強く、フケやアカ、埃が溜まりやすい素材のもの(布団・ソファー・畳など)や、人の出入りが多い場所に発生します。チリダニの発生数は、気温が比較的高く、湿度も高い6~10月にピークを迎えます。

被害
人やペットを刺すことはありませんが、チリダニの死骸や糞を吸い込むことにより、アレルギー性の喘息、鼻炎、眼アレルギー、アトピー性疾患の原因となります。また、チリダニが多くなると、その捕食者であるヒトを刺すツメダニの発生を助長します。駆除・防除方法
畳や絨毯に発生した場合、乾燥させて叩き(畳は表面、絨毯は裏面から)、その後、表面を掃除機がけし、ダニや糞を除去します。車のシート部分も同じ方法で駆除が可能です。布団や毛布、ぬいぐるみの場合も、日当たりのよい場所に頻繁に干し、叩いた後、表面を掃除機がけします。また、丸洗いも効果的です。シーツや衣類は、水洗いで高い効果が得られます。