イエダニ

生態と特徴

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成虫体長…0.6~1.0㎜
  体色…薄茶色(吸血種は赤褐色)

 長卵形で未吸血時は白色ですが、吸血すると1mmにも膨らみ、赤色ないし黒色に見えます。吸血後、メスは約2~3日で約20個の卵を産みます。
 体長からも分かるように、イエダニは肉眼でも観察できるほどの大きさで、特に、吸血後の赤や黒いダニは徘徊している姿が見られることがあります。

分布と発生場所

 ネズミや鳥の巣の中で生活し、ネズミなどの血を吸います。割れ目や暗いところに潜み、吸血は普通夜間に行ないます。
 最近一般住宅ではネズミが減って、イエダニによる被害は減少していますが、倉庫、食堂、劇場、学校、オフィスなどで稀に被害があります。
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被害

 ネズミの巣内に多数発生したイエダニが、巣を離れて、壁や天井の隙間から室内に移動してきてヒトを刺します。また、死んだネズミから離脱したイエダニがヒトを刺すこともあります。刺咬部位は、おなか、太ももの内側、腕の内側などの皮膚の柔らかいところを刺咬吸血します。刺されたところは数箇所に発赤、発疹がみられ、激しい痒みを与えます。また、病原体を伝播した証拠はありませんが、発疹熱リケッチャを経卵的に次代に感染させることが分かっています。

駆除・防除方法

 ネズミの生息の有無に関与しますので、第一にネズミを駆除することが大事です。ネズミの巣の発見につとめ、見つかったら撤去・焼却することが有効です。また、鳥の巣がベランダや軒下等にある場合も撤去してください。イエダニ自体は市販の殺虫剤による駆除ができますので、イエダニの潜み場所、例えば床の割れ目、天井、家具、部屋の隅などに行きわたるように散布してください。また、煙霧やくん煙などの方法も有効です。

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