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チャドクガ

生態と特徴

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成虫体長…雄:約10㎜、前翅長:12~14㎜
     雌:約10㎜、前翅長:15~18㎜
  体色…第1化の雄は黒褐色の個体が多く、雌は淡黄色で、前翅の中央に
     黄褐色の帯状紋と先端に1~2個の黒斑があります。第2化は雌雄
     とも淡黄色型となります。
  体形…触角は、雌雄とも櫛歯状ですが、雌は短い
幼虫体長…終齢で約25㎜
  体色…1齢では黄色、2齢以降背面に黒斑が現れ、体色も黄褐色となり
     ます。終齢では、頭部は橙黄色、胴部は淡橙色、亜背線部から気
     門までの間は黒色、腹部は灰褐色で、その中に白色の側線が走っ
     ています。
  体形…1齢では毒針毛は生じませんが、2齢幼虫では、腹部第1、2環節
     亜背線部に毒針毛を束生します。以後、生長とともに毒針毛は
     増加していきます。黒色隆起には毒針毛を含んだ毛を叢生し、蛹
     になる直前の幼虫では、毒針毛を50万本持っていると言われて
     います。

 卵は、卵塊として120個ほど産み付けられ、黄色の尾房毛で覆われます。幼虫は6~7齢を経過し、6齢までは集団で生活し、その後分散します。蛹化する際、幼虫は地表に降り、落葉下などに繭を作って行われます。 越冬は第2化の雌が産卵した卵で行われます。

分布と発生場所

 本州、四国、九州に分布し,平地や低い山地で見られます。チャやツバキ、サザンカなどのツバキ科の植物を食害するため、これらを生垣等として利用している都市部の公園や民家でも発生します。 chadokuga_cycle.jpg

被害

 上述のように、ツバキ科の植物を生垣や庭木などに用いていると、その手入れの際に幼虫の毒針毛に触れて被害に遭います。衣類の開口部から毒針毛が入り込むこともあります。また、幼虫を殺虫剤で駆除した後に放置しておくと、発生時期ではないのに被害に遭うこともあります。さらに、ドクガと同様に成虫も毒針毛を持っているため、灯りに飛来した個体が撒き散らした毒針毛で被害に遭います。

駆除・防除方法

 成虫が壁や窓等で静止している場合は、水で濡らした布やティッシュを厚めにして上から被せ、毛が飛び散らないように包み込むように捕りましょう。
 幼虫の駆除においては、生息する樹木の葉を切り取り、ビニール袋等に入れて処分しましょう。特に、初期の幼虫は群生しているので、この時期に行うと良いでしょう。園芸用殺虫剤も市販されていますが、駆除が困難と思われた場合は専門業者に依頼しましょう。

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