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マイマイガ

生態と特徴

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成虫体長…雌は開張62~93㎜、雄は開張45~61㎜     
  体色…雌は白色、雄は黒色、褐色、中間形があります
幼虫体長…孵化幼虫は約5㎜、老熟幼虫は55~65㎜
  体色…老熟幼虫では、頭部は光沢のある橙色、正面から見ると八の字
     の黒い斑紋があります。体は黄褐色~褐色。背面には瘤が2列
     に並び、毛束の基部の色は前から4対は青色、それより後は赤
     褐色を呈しています。

 幼虫は春先に孵化し、糸を吐いて樹からぶら下がり、風に乗って空中移動します。このことからブランコケムシとも呼ばれています。雑食性が強く、しばしば大発生して様々な植物を食害します。
 成虫は、雄は日中よく飛翔し、反対に雌はほとんど飛翔せず静止しています。しかし日没後、雌は飛翔や歩行を行い、産卵活動を行います。特に街灯の光によく誘引されます。卵は樹木の幹や枝、建物の壁などに、成虫の淡黄色のフェルト状の体毛で包み卵塊として産み付けられます。産卵が終わると成虫は死に、卵はそのまま越冬に入ります。

分布と発生場所

 北海道、本州、四国、九州、屋久島、対馬、沖縄、石垣島に分布します。サクラやウメ、ツツジ、バラ、クヌギなど100種以上の樹木に発生します。
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被害

 様々な樹木の葉を食害し、丸坊主にさせることがあり、枯死させる場合もあります。周囲の樹木や草花へ被害が拡大することもあります。また、幼虫は糸を吐いてぶら下がるために、風にのって飛ばされ家屋内に侵入することもあります。
 幼虫に触れると体毛が刺さり、発疹や炎症が生じることがあります。

駆除・防除方法

 卵塊を見つけたら、ヘラなどで取り除き、処分してください。幼虫の殺虫については、マイマイガ用の薬剤もあり有効です。ただし、幼虫が成長するに従い、薬剤が効きにくくなりますので、早期に対処することをお勧めします。また、薬剤の影響を受けやすい樹種もありますので注意してください。壁面やガラス面に専用薬剤を散布しておけば、忌避効果もあります。その他、マイマイガ成虫は街灯に誘引されやすいため、街灯を消すか水銀灯を低圧ナトリウム灯に変えることで飛来を防ぐことができます。
 幼虫に触れてしまった場合は、水で洗い流すか、セロテープなどを患部に当て体毛をそっと取り除いてください。

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