もう蚊をみましたカ?

先日インターネットのニュースで
「25℃を超え、蚊が活発化か 刺された、目撃率が関東以西で多く」
との見出しが出ていました。
5月11日にウェザーニューズが蚊に刺されたかの調査を行ったところ、関東より西側で多く、特に東海以西の太平洋側の地域を中心に、2人に1人が刺された、あるいは目撃した、と回答したそうです。
5月に入り、気温の高い日が続き、最高気温が25℃前後となっている地域と、蚊に刺された/目撃した人の割合が多い地域がほぼ一致したそうです。
みなさんの身の回りではどうですか?
このニュースが出る直前、実は筆者も家の近所の公園(都内某所)で刺されてしまいました。
その公園では毎年刺されていましたが、蚊の存在などすっかり忘れ、子供としゃがんでダンゴムシを捕まえていました。そしてふと気付くと腕にヒトスジシマカが2匹止まっているではありませんか!蚊を追い払い、子どもと一緒にその場から離れました。
そして、子どもの顔を見ると頬に刺された跡が!
さらにかわいそうなことに、この子は2日後にも別の公園で刺され、顔に2か所も赤い腫れができてしまいました。

(写真)左:刺された公園の一角, 右:刺され跡(刺された一週間後の状況。なかなか消えません)
蚊の被害
蚊と言うと、「刺される」、「痒い」というイメージが強いと思います。
しかし、それだけではありません。みなさんも覚えているのではないでしょうか「デング熱」。
2014年に東京の代々木公園を推定感染地域とするデング熱の国内感染が確認されました。
デング熱はデングウイルスの感染によって引き起こされる熱性疾患で、デング熱患者を吸血した蚊がウィルスを保有し、他のヒトを再度吸血することで伝播します。感染すると、発熱、頭痛、筋肉痛、関節痛、食欲不振、全身倦怠感から始まり、3~4日後に体に発疹が現れます。ひどい場合、死に至ることもあります。
蚊が媒介する感染症としては、マラリアやウエストナイル熱、日本脳炎、ジカ熱などがあります。
ではみなさん、蚊による死者数はどれくらいかご存じですか?
実は世界で年間70万人以上が亡くなっているのです!!
この数は、人を殺す生物No.1なのです。
これはビル・ゲイツ氏がブログgatesnotesにて世界で最も人を殺している生き物として発表したものです。
ちなみに、2位は人間で475,000人、3位ヘビで50,000人、4位イヌで25,00人、5位ツェツェバエ、サシガメが10,000人となっており、いかに蚊が多くのヒトを死に至らしめているのかがわかります。
国内の現状と対策
2014年以降、国内での感染症の流行は報告されていません。
しかし、海外渡航者が現地で感染し、国内で発症する(輸入感染症)といったケースは毎年報告されております。
2020年には東京オリンピック・パラリンピックも開催されることから、感染症の持ち込みが懸念されます。オリンピックに向け、国、東京都とも感染症に対する取り組みを実施中です。
私たちも平時から蚊に刺されない、発生させない取り組みが必要になります。
刺されないために
①肌を露出させない夏は暑いですが、長袖長ズボンなどを着用する。
②虫よけ剤の使用
虫よけ剤はまんべんなく塗ることが大事です。また、汗により流れてしまいますので、数時間ごとに塗りなおす。
③家に入れさせない
窓を開ける際は網戸を使用する、屋外から中に入る際は扉を開けっぱなしにせず、早めに閉める。
発生させないために
①水溜まり無くす、清掃をする発生源となる水溜まりを作らない(植木鉢の皿に溜まった水を捨てる、不用なものを屋外に放置しない等)
②雑草の刈り取り
蚊が休憩する場所・待ち伏せする場所を無くす
※参考サイト
・厚生労働省, 蚊媒介感染症
・東京都福祉保健局, 感染症媒介蚊対策について
当社では蚊の調査、駆除も実施しております。
施工の詳しい内容については、只今ページ編集中ですので、お急ぎの方は下記「相談、調査、駆除依頼はこちらへ」からお問い合わせください。
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