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お役立ちコラム

このハチ刺すの??

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このハチ刺すの??
6月に入り夏日となる日も多く、当社のある千葉市でも気温が30℃近くまであがる日が出てきました。

それに併せ、虫たちの活動も活発になり、私の子供たちはダンゴムシやらテントウムシ、チョウを追いかけまわし、楽しんでいます。5月の話ですが、公園に咲いている白い花(イボタノキ?)にハチがたくさん集まっていました。

そのハチの見た目は、大きさ2㎝ほどで、ずんぐりむっくりしていて、胸が黄色でお尻は黒色をしています。下の写真がそのハチの写真です。解像度が悪く、申し訳ありません。

クマバチ

これは「クマバチ(キムネクマバチ)」です。地方によっては「クマンバチ」とも呼ばれています。春には藤の花に沢山飛来します。
ブーンという音とその見た目で近づくのが怖い感じがしますが、攻撃性はないので意外と近づいて写真を撮ることができました。

ハチって刺すんでしょ?

ハチと聞くと、刺すから嫌い!コワイ!と思う方も多いと思います。
たしかにスズメバチのように攻撃性も高く、人を死に至らしめる可能性のあるハチもいます。このクマバチも手を出せば刺すことはあります。

しかし、すべてのハチが人を刺すわけではありません。
ハチの針はハチの種類によって役割が違います。針の役割を大まかに分類すると、下の3つに分けることができます。

①産卵するための針

この針を持つのは、植物の葉や茎を食べるハバチ類や他の昆虫に寄生するハチ(寄生蜂)などです。
基本的に人を刺すことはありません。

コバチ

コバチ類

②麻酔のための針

他の昆虫やクモを餌にするカリバチ類(社会性のものを除く)が該当します。
餌となる昆虫を捕まえた際に、麻酔として刺し、弱らせて巣に持ち帰り、幼虫の餌として与えます。
手で持つと刺される場合があります。

ドロバチ

ドロバチ類

③巣を守るための針

スズメバチ類やアシナガバチ類、ミツバチ類などのように社会性(女王、働き蜂など階層が存在する集団生活をしているもの)のハチが該当します。
これらのハチの針は、巣にいる幼虫やハチミツを守るための武器としての役割となっています。

スズメバチ

スズメバチ類


また、針はメスだけが持っており、オスは持たないため、刺すハチでもオスであれば刺されることはありません

人を刺すハチ

上述のように、人を刺すことで問題となるハチは、スズメバチ類やアシナガバチ類、ミツバチ類などの社会性を営んでいるハチです。
これらのハチが刺しに来るのは、巣が危険にさらされたと判断された時です。

巣が危険にさらされた時というのは、人が巣に近づいたり、巣の近くで棒のようなものを振り回したり、暴れたりした時等です。
特に注意しなければならないのは、夏から秋にかけて巣が大きくなり、新女王が生まれる時です。この頃は非常に敏感になるので、巣が見えないような場所、離れている場所で歩いていただけでも、ハチが襲ってきたという事例があります。

ハチへの対処法については「業務概要のページ(ハチ駆除)」に記載しておりますので、参考にしてください。

また、巣が危険にさらされた場合以外にも、怖いからとハチを手で払った場合にも刺されることがありますのでご注意ください。

おまけ(身近な刺すハチ)

冒頭に紹介したクマバチのように身近で見かける刺すハチを少しだけ紹介します。
スズメバチ、アシナガバチ、ミツバチについては害虫相談のページをご覧ください。

■マルハナバチ類
ミツバチ類と同様に社会性生活を営み、花粉や蜜を利用し子育てをするハチです。見た目はクマバチとミツバチの中間程の大きさで、毛がフサフサしているのが特徴です。

マルハナバチ


■ハキリバチ類
その名の通り、植物の葉を切り取って巣の材料としているハチです。
花粉と蜜で団子を作り、子どもの餌としています。

ハキリバチ

■シバンムシアリガタバチ
食品害虫であるシバンムシに寄生するハチです。体長はメスで2㎜ほど、オスで1.5㎜ほどなので、いたとしてもなかなか気付かないと思います。
一般家屋では畳でシバンムシが多く発生することで、それに寄生する本種も大発生することがあります。そして人が畳の上で過ごしていると刺されたという被害が度々報告されています。刺された場合、腫れや痒みを生じることがあります。

シバンムシアリガタバチ


今回、いくつかのハチを紹介してきましたが、他の虫同様に「ハチ」といっても沢山の種類がいます。
また、すべてのハチが刺すわけではないですが、スズメバチのように攻撃性があり、人を死に至らしめる恐れのある種類、シバンムシアリガタバチのように偶然刺すハチ等もいますので、「ハチが居て怖い!」「何かに刺された!」とい場合には、いつでもご相談ください。


ハチ駆除ページへ


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