嫌われ者No.1『ゴキブリ』~身近で見られるゴキブリ~

タイトルの文字を見るだけで読まない方もいらっしゃるだろうなと思います。
しかし、我々の仕事と切っても切れない関係ですので、書かないわけにはいきません!
聞いたことがあるかもしれませんが、ゴキブリは生きる化石とも呼ばれており、ヒトが誕生するよりも大昔、約2億年前に地球上に誕生したと言われています。人類が440万年前に誕生したとされているので、人類の比になりません。私たち人類よりも長く地球上に生息しているゴキブリ、本当は見習うべきことが多いのですが、我々の業界では「悪者」として扱うことにご了承ください!
なぜ嫌われ者なの?
タイトルにもあるように、ゴキブリは一般的に「嫌われ者」として扱われます。
その理由をいくつかあげてみると・・・
・見た目が気持ち悪い(黒くてツヤツヤしていて、足にはトゲがいっぱい等)
・汚いというイメージ(病原菌を運ぶ)
・動きが速くて怖い
・刷り込み(親が嫌う姿を見て、ゴキブリ=気持ち悪いものと脳に刷り込まれる)
この他にも人によって意見はあるかと思います。
最近はゴキブリを見たくない人用の殺虫剤で脱皮缶なるものも発売されました。これは、販売時はゴキブリが描かれた通常のパッケージですが、購入後、ゴキブリの絵でさえ見たくないという方は、フィルムを1枚はがすとゴキブリの絵が描かれていないシンプルなデザインに替わるというもの。ここまでくると、ゴキブリってある意味すごい!「戦わずして勝つ」って感じです。
何種類いるの?
ゴキブリというと皆さんはどんな姿を思い浮かべますか??
「黒くて・・・テカテカしてて・・・」
というのが、多くの方の意見かなと思われます。これは「クロゴキブリ」という種類になります。
では、日本には何種類のゴキブリがいると思われますか。
害虫情報のゴキブリのページにも書かれていますが、約50種います。そんなにいるの!?と思われますが、屋内に現れる(害虫とみなされている)のはそのうちの10種ほどです。他は野外に生息していたり、一部の地域にしか生息していなかったりと、あまり見かけることはありません。
筆者も学生時代に昆虫について学ぶまでは「クロゴキブリ」しか知りませんでした。
身近に見られるゴキブリの紹介
私たちの身近に見られるゴキブリを3種類紹介します。
クロゴキブリ

●見た目
・成虫体長:30~38㎜
・成虫体色:黒く、光沢があ
る
●特徴
・主に一般家屋で見られる
・関東から九州に土着してい
るが、近年は北海道まで生
息が見られる
・高いところから低いところ
へ滑空するように飛ぶ
チャバネゴキブリ

●見た目
・成虫体長:15~20㎜
・成虫体色:つやのある黄褐
色で、前胸背面
に2本の黒い帯
がある
●特徴
・屋内生息性で、飲食店を中
心に生息(南西諸島では屋
外でも見られる)
・薬剤に抵抗性を持つことが
あり、駆除が困難な種類
・飛ぶことはできない
※モリチャバネゴキブリと
いう似た種類がいるが、
野外に生息し、飛翔する
ワモンゴキブリ

●体形
・成虫体長:35~45㎜
・成虫体色:光沢のある茶褐
色で、前胸背面
に黄色の環状紋
がある
●特徴
・熱帯・亜熱帯地域に生息す
るため、国内では九州以南
で普通に見られる。しかし
近年は、九州以北でも暖か
い場所で局地的に生息が確
認されている
※当社の営業区域である千
葉や東京でもトラップに
よる捕獲、マンホール内
での生息が度々見られる
ここに挙げたのは3種類だけですが、皆さんは見た事ありましたでしょうか?
意外とチャバネゴキブリをゴキブリだと知らない方も多いようです。
何ゴキブリ??
突然ですが、ここで質問です。
下に挙げた3枚の写真、それぞれ何ゴキブリだと思いますか?

①

②

③
①は産まれたばかりの幼虫、②が脱皮を繰り返し、成虫になる直前の幼虫、③が成虫となります。
このように、成長段階で見た目が変わります。特に産まれたばかりの幼虫は黒色なので、違う種類、むしろゴキブリではないと思う方もいます。
今回のコラムではゴキブリの種類、見た目について紹介しました。
今後もゴキブリについていろんな視点から紹介していきたいと思いますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。
皆さんのゴキブリを見る目が変わるかも?しれませんよ。
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