生態と特徴

成虫体長…1.9~5.2㎜
体色…淡褐色~赤褐色、暗褐色、黒褐色
幼虫体長…5~8㎜程度
体色…白色、乳白色
貯穀害虫の優先種です。コクヌストモドキと生態・形態ともによく似ていますが、本種は触角が先端に向かって徐々に大きくなることで差が分かります。また、複眼の幅が本種のほうが幅広く、眼が丸くなっています。幼虫は芋虫状で、蛹・幼虫には尾端に一対の棘状突起があります。また、コクヌストモドキと違い、本種は飛翔出来ません。年2~4回発生し、成虫で越冬します。17度以上で発育が可能ですが、30~33度が最も適しており、最適条件下では1ヶ月に約60倍にまで増殖します。成虫の寿命は長く、240~300日程度になります。成虫は約8ヶ月もの間産卵し続け、一雌あたり約450個の卵を産みます。
分布と発生場所
日本全土に分布します。コクヌストモドキと比較すると、より冷涼な地域に分布の中心があります。製粉工場、精麦・精米工場で多く発生します。