セアカゴケグモ
生態と特徴

成虫体長…雄:3~4㎜、雌:7~10㎜
体色…黒色~濃褐色で赤い縦縞の模様をもつ
幼虫体色…乳白色で背面に2列6個の黒斑紋をもつ
雌は体長に対して足は細長く、腹部はほぼ球形です。成熟した個体は全体的に黒色~濃褐色で赤い縦縞の模様が特徴的です。雌雄ともに腹部の赤い斑紋がありますが、個体によって変異を生じます。雄や若い雌は全体的に白色の腹部に褐色の2本の幅広い縦条があります。雄は雌に比べて地味な色彩をしており、赤い模様の両側に白い縞が見られることがあります。本種は丸網は張らず、石垣の隙間などに巣網をつくります。3~4個の卵のうを網に吊り下げ、一つの卵のう内には200個程度の卵が入っています。
分布と発生場所
本来、日本には生息しておらず、1990年代以降侵入してきた外来種です。現在のところ、宮城県、群馬県、愛知県、岐阜県、三重県、京都府、大阪府、滋賀県、奈良県、和歌山県、兵庫県、岡山県、山口県、香川県、徳島県、福岡県、佐賀県、沖縄県で発見されています。雨風の当たらない比較的狭い物陰を好み、公園や墓地などの石の下や割れ目、コンクリートブロック、側溝や割れたコンクリートの隙間、石垣の隙間などに生息しています。
