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トビズムカデ

生態と特徴

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成虫体長…110~130㎜
  体色…胴背面は暗緑色、頭部と第1背板は赤褐色、脚は淡黄色


 日本産のムカデの中で最大の種で、毒は最も激烈です。
 顎肢は大きく頑丈で、牙があり、その先端に毒孔があります。触角は17~18節で、脚は21個の体節にそれぞれ1対ずつあります。体の伸縮は自在です。
 産卵は早春から初夏にかけて行われ、倒木や石の下、落ち葉の中などに20個ほどの卵を産み付け、メスはその卵塊や孵化した幼虫を抱いて保護します。幼虫は2回脱皮すると、親から離れて独立生活に入ります。
 本種は夜行性で、昆虫類やクモ、ミミズなどを捕食します。

分布と発生場所

 本州、四国、九州、沖縄に分布しています。昼間は倒木や朽木、落ち葉、石の下などに潜んで、夜間活動します。人家周辺ではプランターや廃材の下などが巣になりやすいです。 tobizumukade_cycle.jpg

被害

 本種に接触した瞬間に牙で咬みつき、毒液が出て、激しい痛みが走ります。ついで、発赤、腫脹、壊死が起こります。重症の場合、潰瘍や発熱、リンパ管炎、リンパ節炎が起こりますが、致命的となることはありません。
 家屋内への侵入は梅雨時期から盛夏にかけて多く、見た目から不快害虫ともなっています。

駆除・防除方法

 人家に侵入した場合、市販のムカデ用殺虫剤による直接噴霧が効果的ですが、ゴキブリ用の殺虫剤でも効果はあります。また、屋内への侵入防止を目的とした薬剤もありますが、家屋周辺に生息場所となるような落ち葉や廃材、瓦礫などを取り除くようにしましょう。
 直接的な被害を受けた場合、患部に抗ヒスタミン含有のステロイド軟膏を塗ってください。腫脹や発赤の激しい時は、水で冷やしてから塗りましょう。

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