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ヤスデ

生態と特徴

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成虫体長…約20㎜、体幅:約3㎜
  体色…頭部・胴部の背面:暗褐色
     胴部腹面:黄褐色
       (産地により色彩は変化する)(ヤケヤスデ)

 地表や落ち葉の表面、樹皮の上などを歩き回り、落ち葉や朽木などとともに菌類やきのこ類などの腐植物質を食べています。時に地上付近の柔らかい植物の芽、葉、茎を食害したり、人家付近の堆積した植物、ゴミなどに発生することもあります。体の側面に臭腺を持ち、刺激されたりすると、ここから青酸やヨードを含む不快な臭いがする分泌物を出し、外敵から身を守ります。動きは緩慢で、集団を形成する場合が多く見られます。

分布と発生場所

 日本には200種以上のヤスデがいますが、このうち、都市近郊で大発生するヤスデはヤケヤスデという種類です。ヤケヤスデは世界共通種で、日本全土に分布しています。山林、草地、耕作地、家屋の庭、ゴミ集積所などの腐葉土、たい肥、枯れ葉などが溜まった場所を好み、隣接する住宅、寺院や神社、山小屋などの周辺に多く見かけられます。 yasude_cycle.jpg

被害

 熱帯産の大型種には、臭腺から出される分泌物に毒物が含まれ、皮膚障害を引き起こす種類がありますが、日本ではこのような毒を分泌する種類は知られていません。 生殖時期あるいは越冬前に集団を形成することがあり、土に接する塀に群がったり、家屋内へ侵入したりすることで、非常に嫌悪感を与えます。また、線路上を多数が徘徊して列車をスリップさせるなどの被害を与えた例もあります。

駆除・防除方法

 ヤスデもゲジと同じように徘徊をしながら屋内へ侵入してくるので、家屋の外周を囲むように殺虫剤を処理します(ゲジ参照)。また、大量発生したものに対しては有機リン系の油剤や乳剤を直接噴霧します。 ヤスデは日当たりが悪く、ふかふかした腐植物の多い土から発生をしますので、餌となる落ち葉や、腐った木材などを除去すること、また発生しやすい環境の日当たりや風通しによく注意し、環境を乾燥させることが必要です。

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