シミ
生態と特徴

成虫体長…8~11㎜
体色…暗灰色~黒銀色で、銀色の光沢がある
体は扁平で触角は長く、尾端には1本の長い尾糸と一対の尾毛を有します。成長とともに鱗で覆われるようになり、形状が魚に似ています。屋内性のシミ類の代表種であるセイヨウシミは銀色の鱗で覆われていることから、英語ではシルバーフィッシュと呼ばれることもあります。雌は暖かい時期に産卵し、一回の産卵で10個前後の卵を産みます。卵は夏季では10日前後、冬では2ケ月程度で孵化します。成虫の寿命は長く、7~8年といわれています。そのため、年中を通して卵~成虫まで色々な世代を目にします。飢餓に強く、絶食状態で1年生きることが出来ます。
分布と発生場所
日本全国に分布します。かつてはヤマトシミが屋内性シミ類の代表種でしたが、生活様式の変化に伴い外来種であるセイヨウシミがヤマトシミにとって替わるようになりました。湿度75~95%、温度21~27℃の環境を好み、7度以下では活動を停止します。家屋やビルの低い階層、地下室、水道・配水管の付近に生息します。