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ワラジムシ

生態と特徴

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成虫体長…約12㎜。体幅は約6㎜。
  体色…灰褐色または暗褐色で変異が多く、淡黄色の斑紋がある。
幼虫体色…灰褐色~暗褐色

 体色は灰褐色ないし暗褐色で、淡黄色の斑紋と粗粒が横に並んでいます。体は半ばを最大とする紡錘型であり、尾端に突起があります。胸部7節、腹部5~6節からなり、各節に肢を一対備えます。ダンゴムシと形態がよく似ていますが、本種には体を丸める性質はありません。

分布と発生場所

 日本全土に分布しますが、関東以北に多い傾向があります。乾燥した環境を好まず、落ち葉が積もり湿度がある場所に群れて生息します。昼間は落葉やゴミ、石の下や朽木の中などの湿った場所に潜み、夜にエサを求めて徘徊します。繁殖は春秋の温暖な時期に行い、一回の産卵数は40個程度で、産卵は雌の育房内で行われます。卵は孵化して数日後、育房を破って脱出し、母虫の体に付着して生活します。幼虫はその後離脱し、約3ヶ月で成熟します。 warajimushi_cycle.jpg

被害

 本種は腐植物質を好むため、作物の腐敗した部位をかじることで被害を与えることがありますが、土壌の分解者を担っている部分もあります。人への刺咬例はなく、病気の媒介もありませんが、集団で室内に侵入するため、不快感を与えます。

駆除・防除方法

 室内への侵入を防止することが肝要です。建物の周辺に草を生やさず、木材など隠れ家となるようなものを置かないようにして、環境を整備することが大切です。また、大雨の時に建物の周囲に生息しているものが這い上がってくることがあるため、防除策として排水溝なども水捌けを良くしておきます。越冬時には屋内へ侵入するので建物の周囲に不快害虫用の粒剤を散布し、侵入口には不快害虫用のエアゾール剤を吹き付けておくことが効果的です。

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