ワラジムシ
生態と特徴

成虫体長…約12㎜。体幅は約6㎜。
体色…灰褐色または暗褐色で変異が多く、淡黄色の斑紋がある。
幼虫体色…灰褐色~暗褐色
体色は灰褐色ないし暗褐色で、淡黄色の斑紋と粗粒が横に並んでいます。体は半ばを最大とする紡錘型であり、尾端に突起があります。胸部7節、腹部5~6節からなり、各節に肢を一対備えます。ダンゴムシと形態がよく似ていますが、本種には体を丸める性質はありません。
分布と発生場所
日本全土に分布しますが、関東以北に多い傾向があります。乾燥した環境を好まず、落ち葉が積もり湿度がある場所に群れて生息します。昼間は落葉やゴミ、石の下や朽木の中などの湿った場所に潜み、夜にエサを求めて徘徊します。繁殖は春秋の温暖な時期に行い、一回の産卵数は40個程度で、産卵は雌の育房内で行われます。卵は孵化して数日後、育房を破って脱出し、母虫の体に付着して生活します。幼虫はその後離脱し、約3ヶ月で成熟します。